Instant ContikiっぽいContiki OSの開発環境を64bitのUbuntu 12.04 Desktopで作る
IoT(Internet of Things、モノのインターネット)向けのOSとして知られるContiki OS。
手っ取り早くContikiをいじってみたい場合は実に便利で、開発環境をひとまとまりにしたVMイメージがInstant Contikiという名前で公式に配布されている。
この開発環境にはCoojaというネットワークシミュレータもついていて、Contikiのネットワークを利用したプログラムを簡単にシミュレーションできる。
ところが、
32bitのUbuntuの上以外でも動かしたいよね、という人は自前で環境を構築する必要がある。
そこで、64bitのUbuntu 12.04 Desktopを使ってInstant Contikiっぽい環境を作ってみる。
といっても、やることは単純で、
MSP430やAVR向けのツールチェインのインストールと、Coojaを動かすためにJavaとAntをインストールするだけ。
以下、手順の概要。
MSP430周りのツールチェインのインストール
apt-get install binutils-msp430 gcc-msp430 msp430-libc
AVR周りのツールチェインのインストール
apt-get install gcc-avr binutils-avr gdb-avr avr-libc avrdude
Javaのインストール
apt-get install openjdk-7-jdk openjdk-7-jre
JAVA_HOMEとかPATHとか環境変数周りの設定も忘れずに。
OSとかパッケージによって変わるので注意。
export JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/java-7-openjdk-amd64/ export CLASS_PATH=$JAVA_HOME/lib/tools.jar
Antのインストール。
apt-get install ant
Coojaは
tools/cooja/(build.xmlのある場所)で
ant run
を叩けば起動する。
起動オプションにrun_bigmemとかあるけど、その辺は必要に応じて…
Cooja起動用のショートカットをデスクトップに作りたい場合は
Instant Contikiのデスクトップにあるのを真似て
cooja.desktopというファイルを自分の~/Desktop/に作る。
[Desktop Entry] Type=Application Name=Cooja Comment=Cooja the Contiki Network Simulator Icon=(適当なアイコンの絶対パス) Exec=sh -c "cd (Coojaのbuild.xmlがある絶対パス) && ant run" Terminal=true Categories=Development;IDE;Java;
これでデスクトップのショートカットからCoojaが走るようになる。